循環アダプタを交換するまでの経緯
20年間使ってきた給湯器(ノーリツGT-2003SAW-T)の電源が入らなくなったため、給湯器の交換に合わせて浴槽の循環アダプタを交換することにしました。
初めは全部DIYでやろうかと思ったのですが、ネットで調べてみると流石にガス工事は資格が必要であったため、DIYは諦めて業者に交換工事を依頼することにしました。業者に給湯器込みで交換工事一式を見積ってもらいましたが、給湯器の値段がネットで買うよりもかなり高価だったため、給湯器は自分で手配して交換工事のみ業者に依頼することにしました。
給湯器の交換が安全確実に行えるように、新しい給湯器もノーリツの後継機種(GT-2053SAWX-T-2)にしました。業者にもよると思いますが、今回、交換工事を見積ってもらった東京ガスライフバル湘南は交換工事のみでも快く引き受けてくれました。給湯器交換を出来るだけ安く済ませたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
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給湯器をネットで手配するために色々と給湯器について調べたところ、ノーリツの給湯器の取説に旧型の循環アダプタのままだと浴槽の湯温が不均一になったり設定温度で沸き上がらないなどの不具合を生じる可能性があるため、旧型の循環アダプタは交換して下さいと書かれていました。そこで、今浴槽に付いている循環アダプタを調べたところ、古過ぎて何だか分かりませんでした(笑)。
という訳で、この際だから循環アダプタも交換するかと思い、今回は不詳の循環アダプタをDIYで純正の循環アダプタに交換することにしました。
循環アダプタの交換
今回用意したのは、ノーリツの循環アダプタHX-Fとブレードホースセット0.5mです。循環アダプタはお湯張り用(給湯器OUT)と追い炊き用(給湯器IN)の二つの配管がありますが、最近の循環アダプタは無極性タイプ(IN/OUTの区別がない)が殆どなので、接続を間違う心配はありません。HX-Fも無極性タイプです。
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浴槽に付いていた循環アダプタはこんな感じです。
まずはステンレスのフィルターを左に回して取り外します。
次に、仕切り板(上の写真の白いヤツ)を外します。通常はタッピングネジ3本で取り付けられているので、これをドライバーで外します。ネジ類を浴槽の排水口に落とすと何かと大変なので、作業中は排水栓で蓋をしていた方が良いかも知れません。
次に、浴槽ボルト(上の写真の穴が沢山あいてる白いヤツ)を取り外します。基本的には左に回せば取り外せます。パッキンが付いているため、元々バカみたいには締め付けられていないはずですが、これが中々固くて回せません。20年間付いたままだったので、どうやらパッキンが循環アダプタと浴槽に張り付いている様です。
そこで、マイナスドライバーをパッキンと浴槽の間にねじ込んでみました。すると、いい感じにパッキンが剥がれて、もう一度左に回したら無事に取り外せました。
浴槽にあいている穴は大体が直径50mmとなっています。これは業界標準サイズの様です。ノギスで計ってみたらウチのも50mmでした。循環アダプタは、どのメーカーでも大体この穴径に合う様に造られています。
次に浴槽のエプロン(浴槽前面のカバー)を外します。ユニットバスであれば、それなりの力でエプロンの下を持ち上げれば外れます。予想はしていましたが、中は20年分の汚れが溜まっていました。給湯器の交換が終わったら綺麗に掃除したいと思います。
既設の循環アダプタと配管が見えてきたので、さっそく取り外しにかかります。
スパナとウォーターポンププライヤで循環アダプタの銅配管と給湯器からくる白いホースを外していきます。この白いホースは架橋ポリエチレン管と呼ばれるもので、JIS K6769と印刷されていました。調べてみると、一般用架橋ポリエチレン管というものでした。単層管なのでM種となります。意外と硬いです。外径をノギスで計ったら約17mmだったので、呼び径は13(JIS規格上の内径は12.8mm)となります。これは架橋ポリエチレン管ハンドブックに記載されていました。この接手(白いホース側に付いている接続用の金具)は新しいものに交換します。
古い循環アダプタが外れたので、新しい循環アダプタにブレードホースセットを取り付けていきます。新しい循環アダプタは樹脂製なので、壊れない程度にしっかり締め付けます。
ブレードホースセットの取り付けが終わったので、循環アダプタを分解します。構造は基本的に既設のものと一緒です。
分解が終わったら取り付け用の冶具(黒い棒)を中央にはめ込みます。ウチのユニットバスは浴槽の取り付け穴の裏側に簡単に手が回せたので、あまりこの棒の必要性は感じませんでした。
循環アダプタを浴槽に取り付けます。循環アダプタを浴槽の裏側から押さえながら、浴槽ボルトを手で締めていきます。この時、裏側から浴槽にパッキンを強く押し付ける感じに押さえるのがしっかり締めるコツです。しかし、後日、お湯張り後に長時間放置してたら徐々に湯量が減っていく漏れが発覚したため、浴槽ボルトを増し締めしました。ウォーターポンププライヤでフランジ部分(エッジ~穴の部分)を掴んで回しただけですが、簡単に増し締め出来ました。
仕切り板を取り付けます。仕切り板は方向が決まっているので、「上」と書かれている方向を上にして取り付けます。
最後にフィルターを取り付けます。三角形の目印を合わせてはめ込み、右に回すだけです。あとは配管を接続するのみとなりました。
配管を接続するために用意したのが、G1/2の砲金六角ニップルと架橋ポリエチレン管用ワンタッチ接手(キッツ クリアロックS HBG-H4-Z13A)です。G1/2というのはネジの規格で、ブレードホースセットのソケット(雌ネジ)に合わせてあります。
ワンタッチ接手の方は、更に架橋ポリエチレン管の呼び径13(内径)に合わせてあります。こちら(ワンタッチ接手)を雄ネジにすれば六角ニップルは不要だったんですが、雄ネジタイプは標準在庫外で取り寄せ日数が掛かるとの事だったため、雌ネジタイプにしました。(写真はワンタッチ接手)
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新しい循環アダプタ(ブレードホースセット0.5m含む)に配管の長さを合わせるため、架橋ポリエチレン管をカットします。ハンドブックには「パイプカッターで切断せよ」と書いてありましたが、切断面が大体垂直になっていれば問題ないので、カッターで切断しました。最初の切込みを入れるのはちょっと大変ですが、後は楽です。
さや管の方もカットしていきます。さや管というのは架橋ポリエチレン管の上に被さっていた保護材で、元々は電気用合成樹脂製可とう電線管です。柔らかいので簡単にカットできます。
大体いい感じにカット出来たので、いよいよワンタッチ接手を接続していきます。ワンタッチ接手はその名の通り、ワンタッチで架橋ポリエチレン管を接続出来る便利な接手ですが、一度ポリエチレン管を挿入すると二度と取り外すことが出来ないため、長さの確認は慎重に行う必要があります。
では接続します。キッツ クリアロックSはポリエチレン管の挿入状態が表面から目視確認出来るため、とても優しい製品です。赤い目印が奥まで入っていれば挿入OKです。
ブレードホースセット → 砲金六角ニップル → ワンタッチ接手と接続して、とりあえず固定。
次に2本目のカットに入ります。
二本目を接続・固定して配管接続が完了しました。
新しい給湯器♪でお風呂の自動運転を行い配管の漏れを確認します。今のところ漏れは無いようです。
お湯張りが完了するまで、浴槽下面一帯を掃除しました。20年分の汚れが落ちてとても気持ちいいです。お湯張りが終わっても特に水漏れは無かったので、循環アダプタ交換は無事完了しました。
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